体積変化試験
硬化コンクリートの物理的性質として、各種強度のほかに、変形性状(静弾性係数、動弾性係数、圧縮クリープ)や体積変化(乾燥収縮、自己収縮、拘束膨張)などが測定できます。
変形性状・体積変化
項 目 | 内 容 | 試験方法 |
---|---|---|
静弾性係数 | 静的荷重時の応力とひずみの関係横ひずみ測定によりポアソン比算出可能 | JIS A 1149 コンプレッソメータ法、ひずみゲージ法 |
動弾性係数 | 動的な応力とひずみの関係 静弾性係数よりやや大きい |
JIS A 1127 たわみ振動や縦振動等による一次共鳴振動数から算出 |
クリープ | 一定荷重時のコンクリートのひずみ | JIS A 1157 |
乾燥収縮(ISO) | 水の逸散により生じる硬化コンクリートの収縮量 | コンタクトゲージ法、ダイヤルゲージ法 |
自己収縮・ 硬化収縮 |
セメント水和時の体積変化に伴うコンクリートの収縮 | JCI-SAS2、超流動コンクリート研究委員会報告書[付録1] |
拘束膨張 | 拘束状態における膨張量を測定 | JIS A 6202 附属書2 膨張コンクリートの拘束膨張及び収縮試験 |
乾燥収縮
JCI「収縮問題検討委員会」では、年1回程度の乾燥収縮の測定が推奨されています。弊社ではコンクリートの乾燥収縮試験(JIS A6204 およびJIS A 1129-2)の、ISO/IEC17025の登録事業者となっており、JIS Q 17025 JNLA標章付き試験報告書を発行することができます。
自己収縮・硬化収縮
クリープ
コンクリートは持続荷重を受け続けると、時間の経過とともに、変形してクリープ現象を起こし、ひずみを生じます。それらを測定し、乾燥による収縮を考慮して、クリープひずみを測定します。 φ100×200mm用(200kNタイプ9セット、500kNタイプ5セット)とφ150×300mm用(500kNタイプ11セット)があります。
拘束膨張
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