耐久性試験
コンクリート構造物には、中性化、塩害、アルカリシリカ反応、凍結融解などのさまざまな劣化現象に対して、要求性能を長期間にわたり満足することが求められます。
コンクリートの耐久性
項 目 | 試験方法 |
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促進中性化 | CO2濃度5%環境下で強制的にコンクリートを中性化させ、フェノールフタレイン溶液を塗布して、中性化深さを測定します。 |
塩分浸透性 | コンクリートコアをスライスして、塩化物イオンの濃度を湿式分析で測定する方法と、EPMAを用いて塩化物イオンの濃度分布を連続的に測定する方法があります。 |
アルカリシリカ反応 | 練混ぜ前の骨材および、実構造物にアルカリシリカ反応性があるか試験します。 |
凍結融解 | 凍結状態と融解状態を繰り返して、相対動弾性係数と質量変化を測定します。 |
透水量 | コンクリートに水圧をかけて、しみこんだ量やにじみ出た水量から透水性を評価します。 |
アルカリシリカ反応
材料試験としてアルカリ骨材反応性試験(化学法、モルタルバー法、迅速法)を行います。使用するコンクリートの反応性試験として、JCI-S-010やJASS5NT-603などを行います。 構造物に対しては、コア採取し、実体・偏光顕微鏡観察によるASR劣化診断、アルカリ量測定、促進膨張試験(JCI-S-011、アルカリ溶液浸漬法、飽和NaCl浸漬法)を行います。
試験方法 | 測定期間 |
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化学法 | 2週間 |
モルタルバー法 | 6カ月 |
コンクリートバー法 | 6カ月〜2年 |
迅速法 | 1週間 |
促進中性化
塩分浸透性
凍結融解
水中凍結融解試験方法(A法)、気中凍結水中融解試験方法(B法)のほかに、建築ブロック等の凍結融解試験が実施可能です。
透 水 量
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