太平洋コンサルタント株式会社

コンクリート診断・試験、環境分析のご用命は太平洋コンサルタントまで!

塗膜PCB分析

現地塗膜採取から分析・報告まで一貫してお客様をサポートさせていただきます。

塗膜分析ご依頼の流れ

お問い合わせ
電話・FAX・お問い合わせフォーム等にて、お気軽にお問合せください。
現地事前調査確認 ※必要に応じて実施
採取箇所・必要機材等を事前に確認します。
見積・契約
見積内容をご確認の上、よろしければご注文いただきます。
試料採取
お客様がサンプリングする場合は環境省通知に従い適切に試料採取を行なっていただき密閉袋等でお持込み、もしくはご送付下さい。
試料分析
塗膜試料の分析方法に準拠し、適切に分析を行います。
結果報告
メールまたはFAXにて速報後、詳細な報告書を作成し郵送させて頂きます。

最短3営業日

※納期につきましては、柔軟に対応させていただきますので、お気軽にご相談ください(通常納期10営業日)。

塗膜PCB分析について

橋梁等の鋼構造物に施されている塗膜(塗料)には、塩化ゴム系塗料の可塑剤として添加されていたPCB(ポリ塩化ビフェニル)、防錆材として使用された鉛やクロムなどの有害物質が含まれている可能性があります。 塗膜中の有害物質で鉛が注目されるに至った背景として、2014年に高架橋の塗料塗替え作業において鉛中毒災害が発生しました。 これを契機に、鉛による健康障害の防止が必要とされ、塗料の剥離、かき落とし作業の方法を定められました※1。しかしながら、2018年には高速道路工事作業員から鉛中毒症状が確認されました。

塗料の構成成分(規制前) 塗料の構成成分(規制前)

[厚生労働省HPへ] ※1 鉛等有害物を含有する塗料の剥離やかき落とし作業における労働者の健康障害防止について

また、PCBにおいては1974年に使用禁止となりましたが、近年、塗膜中に製造過程で非意図的に含有されている可能性があることが判明しています。 PCB含有廃棄物は、特別管理型産業廃棄物として管理されており、高濃度PCB廃棄物(100,000mg/kg超)については処理期限が迫っています。 環境省は円滑な塗膜処理を進めるため、高濃度PCB含有塗膜の調査指針を通知しました※2。 なお、西日本エリアでは、処分期限が2021年3月31日、東日本・北海道エリアでは2023年3月31日に設定され、早急な塗膜調査が求められています※3。低濃度PCB廃棄物(0.5mg/kg超※4)の処分期限につきましては、2027年3月31日となります。

[環境省HPへ] ※2 高濃度ポリ塩化ビフェニル含有塗膜の調査について ※3 ポリ塩化ビフェニル(PCB)早期処理情報サイト ※4 ポリ塩化ビフェニル汚染物等の該当性判断基準について

塗膜塗替えに伴う調査の流れ

剥離・かき落とし作業に対する基準

剥離・かき落とし作業に対する基準

まず施工前調査として作業場所の暴露対策確認をいたします。その後塗膜採取を行い、含有量分析を行った結果、PCB:1%以下、鉛:含有なし(0.01%未満)、クロム:1%以下の基準の全成分が基準値以下である場合『作業に際して特別な対策の必要なし』、1成分でも基準値超過している場合は湿式による作業実施、保護具の着用、隔離区域作業等、作業主任者の選任、健康診断の実施、その他の対策が必要になります。

廃棄する際の基準

廃棄する際の基準

まず廃棄前調査として処分方法の確認します。PCB廃棄物該当性判断のためにPCB含有量調べます。その結果、0.5mg/kg以下であれば『PCB汚染物ではない』、0.5mg/kg超~10%以下の場合『低濃度PCB汚染物』、10%超過の場合は『高濃度PCB汚染物』と判断します。その汚染物でないものをさらに溶出量試験を行い、PCB:0.003mg/L以下、鉛:0.3mg/L以下、クロム:1.5mg/L以下の基準の全成分基準値以下であれば『産業廃棄物』であり、1成分でも基準値超過した場合は『特別管理産業廃棄物』と判断されます。

塗膜採取方法

塗膜の採取は通常塗装系の異なる部位ごとに行い、それぞれを別々に分析します。採取場所については、塗膜が直射日光を受けていない健全な部分で実施することが推奨されます。採取の際は、塗膜の暴露、飛散対策を入念に行い、必要に応じ鉛作業主任者および特定化学物質・四アルキル鉛等作業主任者が立ち会い実施します。
採取方法は物理的採取と化学的採取の2通りに分類されます。物理的な採取方法としては、ケレン棒による人力による方法、グラインダーや超音波による機械的な採取方法があげられます。化学的な方法としては、剥離剤を用いた方法となります。 当社では独自の採取方法としてグラインダーサイクロン法(特許出願中)を確立し、その迅速な作業性と高い集塵効率に対して、多くのお客様よりご好評をいただいております。

採取方法 集塵効率 剥離面積
(通常膜厚)
作業時間 メリット デメリット
ケレン棒 90~95% 0.5m×0.5m 2~4h 機材が安価 採取時間を要するため、コスト高となる また、塗膜くずが飛散しやすい
グラインダー 50%程度 1.0m×1.0m 1h程度 短時間で採取可能。掃除機に接続して使用するため、採取時は飛散しにくい フィルター等が再利用できないためランニングコスト大 また、フィルター等に塗膜くず微粒分が付着するため、採取ロスが大きく、代表性に疑問がある 採取後に試料を取り出す際、飛散して暴露する危険性がある
超音波 90~95% 0.5m×0.5m 1~2h 塗膜くずが飛散しにくい 機材が高価なためコスト高となる
剥離剤 95~100% 0.5m×0.5m 剥離剤塗布後
6~24h
塗膜くずが飛散しない 剥離剤の種類によっては、剥がれるまでに1日程度掛かる また、火災の危険性がある
グラインダー
サイクロン法
(当社新技術)
95~99% 0.5m×0.5m 20分程度 剥ぎ取った塗膜くずがサイクロンを介し専用タンク内に採取されるため、飛散ゼロ 集塵効率が高く、迅速で均一な試料採取が可能 特になし 従来法と比較し劣る点が無い

塗膜分析方法

塗膜分析には、含有量試験および溶出量試験が規定されています。含有量試験は、塗替え塗装作業者の健康に対するリスク管理を目的としています。 一方、溶出量試験は、廃棄物として処分する際の特別管理産業廃棄物への該当性確認として実施します。 ただし、例外としてPCBについてはPCB特別措置法の兼ね合いから、処分時のデータとして溶出量に加え、含有量の値が必要となります。

・塗膜PCB分析(含有量)

低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法※5に基づき試験を実施します。

[環境省HPへ] ※5 低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法

なお、低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法の第4版では、塗膜中に含まれる可能性のある塩化ゴム系塗料による影響を受けない測定方法として、GC/HRMS法、GC/MS/MS法,GC/QMS法による定量法に限定されました。

・塗膜鉛分析(含有量)

 JIS K 5674 鉛・クロムフリーさび止めペイント 附属書A(規定) 塗膜中の鉛の定量 (灰化後、酸抽出-原子吸光光度法)

・塗膜クロム分析(含有量)

 JIS K 5674 鉛・クロムフリーさび止めペイント 附属書B(規定) 塗膜中のクロムの定量 (灰化後、酸化溶液分解-原子吸光光度法)

・塗膜溶出量試験

前処理 :産業廃棄物に含まれる金属等の検定方法(昭和48年 環境庁告示第13号 第1.1 試料液イ) PCB :昭和46年12月環境庁告示第59号付表4 ガスクロマトグラフ(ECD)法 鉛   :JIS K 0102 54.4 ICP質量分析法 六価クロム:JIS K 0102 65.2.1 ジフェニルカルバジド吸光光度法 その他の有害物質および分析方法についても対応可能です。お気軽にお問い合わせください。

トリプルステージ型ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC/MS/MS)トリプルステージ型ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC/MS/MS)

塗膜PCB分析専用実験室塗膜PCB分析専用実験室

調査基準

有害物質 暴露防止に係る基準 廃棄に係る基準
試験方法 基準 基準超過 試験方法 特定管理産業 廃棄物判定基準
含有量分析 含まないこと※6 鉛中毒予防 規則適用 溶出量分析 0.3mg/L
クロム 含有量分析 1% 特定化学物質 障害予防規則適用 溶出量分析 1.5mg/L (六価クロムとして)
PCB 含有量分析 1% 特定化学物質 障害予防規則適用 溶出量分析 0.003mg/L
含有量分析※7 付着し、又は 封入されたもの (0.5mg/kg超の PCBが含まれた油が 付着していない こと)廃プラ

注)基準及び試験方法については自治体や工事内容により異なる場合があります。

[厚生労働省HPへ] ※6 鉛中毒予防規則等の「含鉛塗料」の適用について

[環境省HPへ] ※7 ポリ塩化ビフェニル汚染物等の該当性判断基準について(通知)PCB を含む油が自由液としては明らかに存在していない場合に限る。