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CO2固定量測定の流れとJIS化

新時代コンクリートの普及に向け、CO2固定量評価法のJIS化が進んでいます

「低炭素・脱炭素コンクリート」が研究・開発段階から実用段階に進んでいます。各社が開発段階で行っているCO2固定量及び固定能力の評価の公正さは、新時代コンクリートの普及にあたり大きな課題です。

当社はJIS規格に則り、かつ、公正な試験と評価を提供し、お客様の事業ならびにセメント・コンクリートの新時代と持続可能な社会の実現に貢献します。

※ JIS化の進捗状況については、JISC(日本産業標準調査会)のWebサイトをご確認ください。下記リンクよりご覧いただけます。   https://www.jisc.go.jp/app/jis/general/GnrWorkScheduleCreationInformation?show&pubNoticeCD=001&jiscCmtID=1000000934



① 測定に役立つ情報

試料の種類 コンクリート構成材料 コンクリート
必要な諸元 ・骨材 [岩種/産地]
・セメント [混合材の有無]
・繊維補強材 [有機材の有無]
・構成材料(諸元を含む)
・配合(調合)情報

※コンクリート構成材料
 ・骨材(再生材含む)
 ・結合材
 ・繊維補強材
 ・練り混ぜ水
 ・混和剤
 ・その他CO2固定化材料

② CO2量の定量の流れ

CO2量の定量の流れ



分析Point1材料諸元の把握 前処理条件・測定方法の選定

代表的な測定方法と試料別の適用性の傾向

測定手法によって適用性が異なります。試料に適した測定方法の選定が重要です。

試 料 適用性
湿式分析法 機器分析法
炭酸バリウム逆滴定法
(JIS R 9101に準拠)
ガス容量法
(JIS Z 2615を参照)
TG-DTA
示差熱天秤分析
TC
全炭素分析
骨 材 粘土鉱物を含む岩石 ⚪︎ ⚪︎ ×
混合
セメント
高炉セメント ⚪︎ ⚪︎
フライアッシュセメント ⚪︎ ⚪︎

※注記 ⚪︎:測定可能  :前処理の工夫をすれば測定可能  ×:要検討

分析Point2熟練の試料調製技術による、精度の高い分析結果のご提供

炭酸化しやすい試料は調製中にさらに炭酸化しないよう注意が必要です。また、非常に少ない試料で分析を行うため、代表性の確保が重要です。 当社はCO2固定量測定に多くの実績を持ち、縮分や粉砕などの試料調製の技術を保有しています。

熟練の試料調製技術による、精度の高い分析結果のご提供
グローブボックス内での微粉砕作業

そこで! セメント・コンクリートの新時代を支える、太平洋コンサルタントのサービス

第三者機関試験・評価サービス

当社ではJIS規格試験を含む様々な試験のうち、最も適した測定方法をご提案し精度の高い分析を行うことで、第三者機関として正確な試験と公正な評価をお客様にご提供します。これらのサービスは昨今開始されたクレジット取引をはじめ、お客様のカーボンニュートラル事業の推進に貢献します。

コンサルティングサービス

カーボンリサイクルによる持続可能な社会の実現に向けてコンクリートの製造方法が変化すると、製品の性能の変化など製造現場では様々な問題が発生します。当社ではそれらの原因究明に向けたコンサルティング並びに分析/試験のご提案を行い、お客様の開発製品の社会実装をサポートします。

  • 自社で測定したCO2固定量がどの程度正確か確認したい

  • 新開発のコンクリートの各種認定取得に向けた相談をしたい

  • 新規開発中の路盤材を使用した場合の環境安全性を知りたい

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