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CO2固定化に関する評価

太平洋コンサルタントは、様々な分析や評価方法を駆使し、
コンクリートのカーボンニュートラルに関する研究・技術開発をサポートします。

CO2固定化に関する評価

  • ・材料中のCO2量/コンクリート中のCO2固定量の分析
  • ・使用材料/コンクリートへのCO2固定化試験
  • ・CO2固定化メカニズム/安定性の評価

● 材料/コンクリートの分析

  • ・無機炭酸化合物分析
    湿式分析(JIS R 9101、ガス容量法)
    示差熱天秤分析(TG-DTA)
    示差熱天秤・質量分析(TG-MS)
  • ・全炭素/有機炭素分析(TC/TOC)
  • ・化学組成/鉱物相分析
    蛍光X線分析(XRF)
    粉末X線回折(XRD)

● 炭酸化に関する試験

  • ・促進炭酸化養生によるCO2固定化試験
  • ・供用期間中に炭酸化したコンクリートの評価
  • ・炭酸化領域の特定(炭酸化部の可視化)
    フェノールフタレイン呈色反応による評価
    EPMAによる炭素元素分布状況の分析

コンクリート・その他材料中のCO2分析

無機炭素化合物分析

湿式分析

塩酸分解ー滴定法(JIS R 9101)

試料を塩酸で分解し、生成した二酸化炭素を塩化バリウム及び水酸化ナトリウム溶液中に導入して吸収させ、塩酸標準溶液で滴定しCO2濃度を算出します。
試料量:0.5~2g(1回測定あたり)
報告値:0.01%~

塩酸分解ー容量法

試料を塩酸で分解し、生成した二酸化炭素を水酸化カリウム溶液中に導入して吸収させ、生成ガスの容積減量値からCO2濃度を算出します。
試料量:0.5~2g(1回測定あたり)
報告値:0.01%~

容量法によるCO2分析容量法によるCO2分析

示差熱天秤分析(TG-DTA)

炭酸カルシウムを含む試料を加熱した際、650℃付近で脱炭酸分解による質量減少と吸熱反応が確認できます。脱炭酸の範囲を積分することにより、試料中のCO2濃度が算出できます。
試料量:0.02g程度(1回測定あたり)
報告値:2%~

示差熱天秤分析装置

同一コンクリートコアの炭酸化部と健全部の比較

炭酸化部(赤線)では健全部(青線)と比べ、水酸化カルシウムが炭酸化により減少し、炭酸カルシウムが増加していることが確認できます。

示差熱天秤・質量分析(TG-MS)

試料を加熱した際、650℃付近で発生するガスの質量数からCO2であることを確認した後、標準試料との面積比からCO2濃度を算出します。TG-DTA曲線より質量減少と吸熱反応についても併せて確認することができます。
試料量:0.02g程度(1回測定あたり)
報告値:0.5%~

示差熱天秤・質量分析装置

炭酸化したセメントペーストのCO2発生温度プロファイル炭酸化したセメントペーストのCO2発生温度プロファイル
※分析試料に応じて測定条件を設定する必要があります。

全炭素分析

炭素硫黄分析

試料中に含まれる炭素を酸素気流中燃焼−赤外線吸収法により測定します。 酸素気流中で試料を加熱・酸化反応させて、試料中の炭素をCO2及びCOとします。赤外線検出器にてそれらの濃度を測定し、試料中に含まれるCO2濃度を算出します。測定条件により、有機/無機炭素の分離定量も可能です。
試料量:0.1~1g(1回測定あたり)
報告値:0.001~20%程度

炭素硫黄分析装置炭素硫黄分析装置

リートベルト解析

粉末X線回折(XRD)

結晶構造などのパラメーターを基に各鉱物の回折プロファイルを重ね合わせ、XRDパターンと一致するように精密化する方法です。精密化されたパラメーターのうち、各鉱物のスケールファクターや単位格子体積などから各鉱物の含有量比を求めることができます。
内部標準試料を混合した試料を測定することで、セメントペーストやコンクリート試料中の水酸化カルシウムや炭酸カルシウムを定量します。

コンクリート試料のXRD/リートベルト解析コンクリート試料のXRD/リートベルト解析

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第三者機関試験・評価サービス

当社ではJIS規格試験を含む様々な試験のうち、最も適した測定方法をご提案し精度の高い分析を行うことで、第三者機関として正確な試験と公正な評価をお客様にご提供します。これらのサービスは昨今開始されたクレジット取引をはじめ、お客様のカーボンニュートラル事業の推進に貢献します。

コンサルティングサービス

カーボンリサイクルによる持続可能な社会の実現に向けてコンクリートの製造方法が変化すると、製品の性能の変化など製造現場では様々な問題が発生します。当社ではそれらの原因究明に向けたコンサルティング並びに分析/試験のご提案を行い、お客様の開発製品の社会実装をサポートします。

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