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カーボンリサイクルがもたらす変化
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カーボンリサイクルがもたらす変化
“セメント・コンクリートの新時代”を公正さとその基となる技術で支えます
2020年10月、第203回臨時国会において菅総理(当時)より「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」ことが宣言されました。
これを踏まえ、経済産業省は関係省庁と連携して「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を策定しました。この中でセメント・コンクリートは、成長が期待される14分野のうちカーボンリサイクル・マテリアル産業として位置づけられています。今後業界では、低価格かつ高性能なCO2吸収型コンクリート、CO2回収型セメントの製造技術の革新に大きく舵をきっています。
カーボンリサイクルがセメント・コンクリート製造にもたらしている変化
変化1
新材料でセメントを製造
- 高炉スラグ、フライアッシュなどセメント原料を置き換え、CO2排出量を減らす取り組みの増加
- CO2固定化により得られる炭酸塩をセメント原料(再生石灰石)として利用 など
変化2
新エネルギーでセメントを製造
- 令和4年度に改正されたエネルギーの使用の合理化等に関する法律(改正省エネ法)で、非化石エネルギーへの転換目標が定められる。 → セメント製造業では2030年度に焼成工程の燃料の非化石比率28%が目標
変化3
新製法でセメントを製造
- 低温でクリンカを焼成してCO2排出量を減らす
- セメントキルンの排ガスからCO2を分離・回収する
- セメントを硬化させる際にCO2と化学反応させる など
変化4
新材料でコンクリートを製造
- 製造過程でCO2を吸収する材料を利用する
- 廃棄物や廃コンクリート等から取り出されたCaOを炭酸塩にし骨材として利用
- 公共事業を中心に、廃コンクリートを再生路盤材として活用 など
持続可能な社会の実現に向け、セメント・コンクリート製造は多様化
→ これまでの手法・基準による評価を難しくしている。
セメント・コンクリートの新時代を支える、太平洋コンサルタントのサービス
第三者機関試験・評価サービス
当社ではJIS規格試験を含む様々な試験のうち、最も適した測定方法をご提案し精度の高い分析を行うことで、第三者機関として正確な試験と公正な評価をお客様にご提供します。これらのサービスは昨今開始されたクレジット取引をはじめ、お客様のカーボンニュートラル事業の推進に貢献します。
コンサルティングサービス
カーボンリサイクルによる持続可能な社会の実現に向けてコンクリートの製造方法が変化すると、製品の性能の変化など製造現場では様々な問題が発生します。当社ではそれらの原因究明に向けたコンサルティング並びに分析/試験のご提案を行い、お客様の開発製品の社会実装をサポートします。
自社で測定したCO2固定量がどの程度正確か確認したい
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