実体顕微鏡や偏光顕微鏡による観察は、骨材に使用されている岩石やその構成鉱物を特定するとともに、コンクリート中におけるアルカリシリカ反応(ASR)の進行状況を評価する方法です。
偏光顕微鏡では、そのほかに様々なものを同定したり観察することができます。
肉眼や実体顕微鏡では、骨材を構成する岩石の種類やコンクリート組織などを観察します。粗骨材の岩種構成やASRの発生に伴う反応リム・ゲル滲出・反応性骨材粒子あるいはコンクリートに生じた膨張ひび割れの予備観察も、ここで行います。これらの観察は、引き続き実施される偏光顕微鏡下での観察範囲を決定するために重要な工程です。