技術特集

土壌・底質のダイオキシン類分析における迅速法の特長と効果

太平洋コンサルタントでは、試験・解析技術の向上を目指し、技術開発に注力しています。ここに、対外発表した論文等のリストを示します。

はじめに

土壌・底質のダイオキシン類の環境基準の達成状況を調査するための測定は、それぞれ、ダイオキシン類に係る土壌調査測定マニュアル(平成21年3月改正 環境省水・大気環境局土壌環境課)、ダイオキシン類に係る底質調査測定マニュアル(平成21年3月改正 環境省水・大気環境局水環境課)に基づいており、これらの公定分析法では測定に多大な時間と費用を要してしまいます。
環境省は調査を効率よく円滑に進めることを目的として、所要の精度を満足しながら低廉・迅速に測定ができる方法として簡易測定方法を制定しました。

土壌のダイオキシン類簡易測定法マニュアル(平成21年3月 環境省水・大気環境局土壌環境課、マニュアル本文PDF試料分析試験結果PDF試料正誤表PDF試料
底質のダイオキシン類簡易測定法マニュアル(平成21年3月 環境省水・大気環境局水環境課、マニュアル本文PDF試料
 弊社では、環境省の簡易法のみならず、更に前処理・測定を合理化した迅速法も開発致しました。本迅速法は、簡易測定法に求められる信頼性を確保しており(参考資料1PDF試料)、土壌・底質分野における絞り込み調査(スクリーニング調査)や対策工事の円滑実施、工期短縮等に必ずお役立て頂けるものと思います。

環境省の簡易法の特徴

1.分析方法の原理、測定機器は公定法と同じです。
2.毒性をもつ29異性体だけを定量します。
3.測定分析に要する期間は最短10日です。
4.環境基準値の濃度レベルの判断指標に有効です。

当社の迅速法の特徴

1.分析フローは公定法と同じですが、試料調製、抽出、精製、測定を簡素化しています。
2.全毒性当量(TEQ)に最も影響のある10異性体だけを選択的に定量しています。
3.全毒性当量を算出する上での補正の必要はありません。
4.測定分析に要する期間は最短4日です。
5.環境基準値の濃度レベルの判断指標に有効です。

公定法・環境省の簡易法と当社迅速法の比較

公定法 環境省の簡易法 迅速法
試料調製 風乾および粒度調整 風乾および粒度調整 粗風乾および粒度調整
抽出 ソックスレー抽出 ソックスレー抽出 高速溶媒抽出
精製 硫酸処理、多層シリカゲルカラム・アルミナカラム・活性炭カラムによるクロマト処理、DMSO処理を組み合わせて精製 多層シリカゲルカラムクロマト処理 多層シリカゲルカラムクロマト処理
測定 2種類以上の分離カラムを用いて、148異性体を定量 毒性をもつ29異性体のみを定量及び毒性当量の算出 択異性体(※注)の定量及び毒性当量の算出
結果報告 29異性体のTEQ合計値を全毒性当量として評価 29異性体のTEQ合計値を全毒性当量として評価 選択異性体のTEQ合計値を全毒性当量として評価
最短分析期間 14日 10日 4日

(※注)…TEQへの寄与率の高い10異性体

迅速法の効果

公定法と相関性の高い結果が得られる弊社の迅速法を合理的に活用することで、

1.公定法で実施しなければならない分析点数を縮小できます。
2.分析期間が短いので調査や対策工事の工期短縮につながります。
3.これらの結果として、かかる費用の大幅削減が期待できます。

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