鉄筋の腐食は、金属鉄がイオン化して表面から溶け出し、電子が生成するアノード反応と生成した電子が水および酸素と反応するカソード反応により進行します。溶け出した鉄イオンは水酸化イオンと反応して水酸化鉄や含水酸化鉄等となり、錆が生成します。
自然電位法は、照合電極に対する鉄筋の電位を測定することにより、アノード反応による鉄筋電位の低下(卑な方向への変化)の有無を調べ、鉄筋腐食の進行を推定するものです。
自然電位(E) (V vs CSE) | 鉄筋腐食の可能性 |
---|---|
-0.2<E | 90%以上の確立で腐食なし |
-0.35<E≦-0.20 | 不確定 |
E≦-0.35 | 90%以上の確立で腐食あり |